以下の記事で、「過敏性腸症候群(IBS)の原因には免疫の誤作動が関係しており、抗ヒスタミン薬が治療に役立つ可能性がある」という最近の研究について取り上げました。
さて、抗ヒスタミン薬といえば、「乗り物酔い」の対策でも使われますよね。そこで、上記の記事を書いている間に「乗り物酔いしやすい人と過敏性腸症候群を発症する人との間には何らかの関係があるのではないか」ということをふと考えました。
乗り物酔いは、揺れやスピードの変化によって平衡感覚や自律神経の乱れが生じることで起こります。
ということは、自律神経が強い人は乗り物酔いになりづらいのかもしれません。逆に言えば、自律神経が弱い人は乗り物酔いしやすい、乗り物酔いしやすい人は自律神経が弱い可能性が高いということになります。
さらに言えば、過敏性腸症候群は自律神経失調症の1つとされることもありますので、乗り物酔いしやすい人は過敏性腸症候群になりやすいとも言えるかもしれません。
現に、過敏性腸症候群患者である僕は、子どもの頃、乗り物酔いにかなり苦しみました。小学校の遠足の帰りにバスの中で嘔吐してしまったこともあります。大人になってからは車やバスで酔うことはなくなりましたが、船でかなり酔ったことはあります。酔いやすい体質であるのは確かだと思います。
ということで、「乗り物酔いしやすい人は過敏性腸症候群になりやすい」ということはあり得るのではないかと思います。ただ、これは素人の思いつきの仮説ですので、悪しからず。
記事の最終更新日:2021年2月11日